大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)は内視鏡を用いて、盲腸から直腸までの全大腸を調べる検査のことです。特に近年増加している大腸がんは、早期に発見して内視鏡治療を行う事でほぼ100%の治癒が期待できます。
早期発見には大腸の粘膜の丁寧な観察が大切で、発見と同時に的確な診断と治療を行うことが重要です。
また早期発見には定期的な検査が大事になります。そのため、当院では検査の負担を配慮し、皆さんの腸の特徴を把握して、「もう一度受けても良い」と思える検査に努めています。
5種類の内視鏡
当院の検査は、【負担を抑えて、がんの早期発見・早期治療】を開業以来の目標としています。
そのため、太さ・長さ・拡大機能と特徴の異なる5種類の内視鏡を用意しています。
また、全ての内視鏡に特殊光観察の機能を有しています。
苦痛を抑えた検査
性別・年齢・体格・効果に合わせた10パターンに調整して、鎮静薬と鎮痛薬の投与を行います。
効果には個人差や当日の体調で違いがあります。
苦痛を感じない検査を目標に、完全に寝入ってしまう過鎮静(意識・酸素濃度低下)にならないように安全性を重視しています。
お一人お一人に合わせた準備
大腸カメラの実施と丁寧な観察には、腸をキレイにするための前処置が大切です。特に不十分な前処置は病気の見落としにつながる原因になります。
当院では性別・年齢・日頃の排便状況を確認した上で、5種類の下剤を組み合わせた15パターンの方法を用意しています。
不安がなく出来るだけ良い検査となるように、話し合って選択します。
検査と同時に当日治療
検査中に確認されたポリープは性状や大きさを評価した上でその場で治療を行っています。安全性を重視した上で、治療は5病変までを基本としていますが、検査状況や基礎疾患を考慮して判断します。
血液をサラサラにするクスリを服用している場合もガイドラインを踏まえて、治療を行っています。
治療したポリープは連携する総合病院の病理専門医が診断し、後日説明をさせていただきます。